このブログはveryroll(か、fagus)という同人誌個人サークルの夏野というペンネームの人が、サークル情報をまめに提供するということを趣旨として運営するブログです。主な同人活動は進撃(ジャンアル)、遊戯王。
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最近読んだ本;20130828
■読書感想文って何読んでもいいの?
8月下旬…夏休みも終わりである。憂鬱な気分の学生さんたちが目に浮かぶ。死ぬ程嫌だと思ってる人に共感する。まあ落ち着きな、イギーダウンロードするまでは生きてなよ笑(記事編集時点8/29)。
夏休みの宿題で厄介だと思っていたものの一つが読書感想文。読書感想文って何読んでもいいの?小野不由美の『魔性の子』とか新潮文庫の「この夏の100選!」みたいなやつに入ってる年あったよ。時代は変わったよな。魔性の子って十二国記のスピンオフみたいなもんじゃん。そして十二国記って今でこそ大人も読めるファンタジーってことになったけど、ホワイトハートで刊行されてる当初は今で言うラノベ的扱いだった。するとラノベで感想文書いていいのかいってことになる。時代に寄って作品の評価は変わる。先生方も幅広く読書を捉えてくれる時代であればよいなあと思う。
たとえば推理小説で感想文書いていいの?それこそ綾辻行人や京極夏彦あたりのラインが是非のあやしいところである。あれはエンタテイメントだからだめって言われそうな気もする。でも横溝正史はオッケイそうだよな。年期があればいいのかな。それこそ「謎解きはディナーの後で」とかだめなんだろうか。おもしろいぞう。さくっと読めるしな。ドラマでやってるようなチャラチャラしてるのはだめなんだろうか。まあそりゃあんま感想ないかもしんないけどさ笑。でも横溝正史だからってそんな高尚な感想も出てこんだろ笑。
■綾辻行人の『深泥丘奇談』
読み始めて第一に浮かんだ感想は「綾辻先生大丈夫か…?」である。どうにかしちまったんじゃあないのかと。特に4話目「悪霊憑き」の「すっかりアレな方向にイッちゃってる」っぷりったら、ない。
綾辻行人といえば本格ミステリ、もしくはホラーのイメージだと思いますが、この本は、怪談…といった感じか?妙にリアルだけど後味のわるーいいやーな夢を小説にしたためて短編集にしましたって感じの本。なんかよくわからんけど不思議…とか不気味…とかいった雰囲気にハマれれば好きになれると思う。ハマらなければ「なんじゃこりゃ」。好き嫌いはものすごく分かれる本。ただし文庫にしちゃあ字がでかいのと、文章があんまりつまってないからすぐ読める。読書感想文にこれ読みな笑。あああもうおそいな。もっと早く記事立てればよかった。8/29以降だろう?本読んでる心持ちにゃあならんよな、ASBでちゃってるもんな笑。
個人的に好きなのは「長びく雨」。この不気味さが完全に私の好みにドンピシャ。いわゆる起承転結の「転」にあたる部分でおぎゃー!!!!っと心ヒートアップ。いい恐さだ。好みの恐さだ。
それから「六山の夜」の「転」にあたる部分の展開もめちゃくちゃ好み。悪い夢ってこんなだよなあ~~~~笑。なんだか無為に恐い、いや~な夢みたいな展開。こういうのってきちんと文章、物語にするのって難しいと思う。まあ合わない人には「なんじゃそりゃ」だろうけど笑。合えばラッキイ、気持ち悪くてそれがいい。
■小野不由美の『丕緒の鳥 』
十二国記シリーズ最新刊!十二年ぶりとは…そんなに経ってた?笑。これがまた、まあ渋い短編4編。今までホワイトハートで出てた十二国記シリーズは必ず王か麒麟の話だったけど、今回はそこからはずれて実際それぞれの国に住まう下々の人たちの話。まあ、おそろしく地味な話である笑。若くてカワイコちゃん中心の王や麒麟がガンバル話を期待した人には残念ながら期待はずれだろうと思う。しかし私は、私自身がもうえれー年とっちまって笑、そんなキラキラした若い子の話じゃなくても楽しめるようになっちまったんだわなあ笑。だもんで今回の短編は大変楽しめました。でもまあ、それは私だけじゃあないか、ていう話を友達ともしました。中高生のころに十二国記に触れて、以来ずっとファンでって方たちの中には最早三十路…って層は結構居るんでは?まさかよもや、小野主上はそれをも見越してこの渋いラインナップを選んだのか?とすら思ってしまう。おめーらも大人になったろうと笑。…はい…としか言いようがない笑。
国のトップの話ばっかりで、実際そこにどんな人たちが住んでるのかイメージが沸かないってストーリーは私はあんまりハマれないな。だから今回の短編で実際その国に暮らす人たちの何気ない人生が、全然何気なくなんかなくって、一本の小説になりうるようなキラキラしてる人生なんだってのが見られて私はすごくよかった。例えば戦国BASARAとか大好きだけど、実際石田軍の下っ端で働いてる兵の日常とか知りたいもんな。石田軍で言うと「三成様ちゃんとメシ食ってください」って言ってくれるモブキャラが居て、そういう存在が主人公たちを際立たせてると思う。アニメに出てくる伊達軍のキャラとかも大好き。民を守りたいとか、主要人物の台詞に出て来たって、その民ってのがイキイキしてなきゃあ重みを持って感じられない。今回の十二国記は確かに一番知りたい物語ではなかったかもしれないけど、兎も角、おもしろい、と、私は感じた。好き嫌い分かれると思うけど、合えばラッキイ。
そんでまあ、綾辻行人の直後に読んだもんだから、小野不由美の文章の濃厚なことを思い知らされました。深泥丘奇談、あんだけ不気味で妖しくて、非現実な話なのに語り口あっさりっていうか笑、さっぱりっていうか。小野不由美が深泥丘奇談書いたら濃すぎてイヤかな?笑。合い過ぎっていうか。でも小野不由美に暗黒館書いてみてほしいんよなあ。これはこれでいいホモに仕上がると思うんだが。ていうか私は中也君が好きになりすぎると思う笑。
■伊集院光はジョジョ3部を読んだのだ…『ファミ通と僕1998-2000』
あ、これで読書感想文書いちゃあだめだよ笑。これは完全にゲームの本だから。私は伊集院光の大ファンである。伊集院光と言えば「クイズの得意なぽっちゃりさん」といった印象だと思うが、私が好きなのはそこではなくってラジオのときである。ラジオのときがどんななのかってのは、まあ平たく言うと「ひきこもりをはじめとする世間のはみ出しもんがいい温度で共感できる感じ」かな。アニオタの中にファンが多いのも大いにうなずける話である。
で、そのラジオ聞いてる人には待ちに待ったファミ通本!夏コミ終わったら伊集院さんの本読むぞ!とがんばってまいりました笑。1冊目は1998-2000にファミ通に連載されたコラムの編集になっている(2冊目は2000-2002。2冊同時刊行)。正直、野球ゲーム好きな人用だよこりゃあ笑。伊集院さんのファンってだけじゃあおもしろくないかも。連載のほとんどが野球ゲームについてだもの。それでも伊集院さんの横道にそれまくるトークっぷりが好きな方には楽しめるかな。女子には全然おすすめしないけど笑。
しかしこの本に対する私の感想は「伊集院光はジョジョ3部を読んだのだ…」である。150頁2000年2月25日号「プレステ2がやってくるの巻き」、ドラムマニアなるゲームについて書いてあるくだりである。ドラムパット型コントローラに「しかもしっかりしたスタンドつき(シルバーチャリオッツとは違う意味で)。」とある。…そうか…伊集院光にとってスタンドとはチャリオッツなのか。いやあ、一瞬我が目を疑いました。チャリオッツ…そうか…。
伊集院さんはジョジョご存知なのは今までのラジオのトーク内でも感じていました(今確かめられるのはポッドキャスト2011年ごろとり下ろしてたやつ。確かめられてねえよ笑。何回目だったか分かんなくなっちった。まだダウンロードでき…ないのか。ジャンクの過去の放送かなり縮小したんだな。しまった…笑)。あとはツイッターでジョジョよりバオーが好きっておっしゃてた(はず笑)。伊集院さんは一体何部ごろのを読んでたんだと常々思ってたのです。ついにそれが明らかに!そうか3部は読んだんだ。うれしい。しかも承太郎のスタープラチナよりポルナレフのチャリオッツが先に出てくるとは。これは「読んだ人」って感じがする。本の感想がそれかよって感じですが、私としてはいい夏の思い出になりました笑。
ここまで読んでくださったかたありがとうございました〜!
8月下旬…夏休みも終わりである。憂鬱な気分の学生さんたちが目に浮かぶ。死ぬ程嫌だと思ってる人に共感する。まあ落ち着きな、イギーダウンロードするまでは生きてなよ笑(記事編集時点8/29)。
夏休みの宿題で厄介だと思っていたものの一つが読書感想文。読書感想文って何読んでもいいの?小野不由美の『魔性の子』とか新潮文庫の「この夏の100選!」みたいなやつに入ってる年あったよ。時代は変わったよな。魔性の子って十二国記のスピンオフみたいなもんじゃん。そして十二国記って今でこそ大人も読めるファンタジーってことになったけど、ホワイトハートで刊行されてる当初は今で言うラノベ的扱いだった。するとラノベで感想文書いていいのかいってことになる。時代に寄って作品の評価は変わる。先生方も幅広く読書を捉えてくれる時代であればよいなあと思う。
たとえば推理小説で感想文書いていいの?それこそ綾辻行人や京極夏彦あたりのラインが是非のあやしいところである。あれはエンタテイメントだからだめって言われそうな気もする。でも横溝正史はオッケイそうだよな。年期があればいいのかな。それこそ「謎解きはディナーの後で」とかだめなんだろうか。おもしろいぞう。さくっと読めるしな。ドラマでやってるようなチャラチャラしてるのはだめなんだろうか。まあそりゃあんま感想ないかもしんないけどさ笑。でも横溝正史だからってそんな高尚な感想も出てこんだろ笑。
■綾辻行人の『深泥丘奇談』
読み始めて第一に浮かんだ感想は「綾辻先生大丈夫か…?」である。どうにかしちまったんじゃあないのかと。特に4話目「悪霊憑き」の「すっかりアレな方向にイッちゃってる」っぷりったら、ない。
綾辻行人といえば本格ミステリ、もしくはホラーのイメージだと思いますが、この本は、怪談…といった感じか?妙にリアルだけど後味のわるーいいやーな夢を小説にしたためて短編集にしましたって感じの本。なんかよくわからんけど不思議…とか不気味…とかいった雰囲気にハマれれば好きになれると思う。ハマらなければ「なんじゃこりゃ」。好き嫌いはものすごく分かれる本。ただし文庫にしちゃあ字がでかいのと、文章があんまりつまってないからすぐ読める。読書感想文にこれ読みな笑。あああもうおそいな。もっと早く記事立てればよかった。8/29以降だろう?本読んでる心持ちにゃあならんよな、ASBでちゃってるもんな笑。
個人的に好きなのは「長びく雨」。この不気味さが完全に私の好みにドンピシャ。いわゆる起承転結の「転」にあたる部分でおぎゃー!!!!っと心ヒートアップ。いい恐さだ。好みの恐さだ。
それから「六山の夜」の「転」にあたる部分の展開もめちゃくちゃ好み。悪い夢ってこんなだよなあ~~~~笑。なんだか無為に恐い、いや~な夢みたいな展開。こういうのってきちんと文章、物語にするのって難しいと思う。まあ合わない人には「なんじゃそりゃ」だろうけど笑。合えばラッキイ、気持ち悪くてそれがいい。
■小野不由美の『丕緒の鳥 』
十二国記シリーズ最新刊!十二年ぶりとは…そんなに経ってた?笑。これがまた、まあ渋い短編4編。今までホワイトハートで出てた十二国記シリーズは必ず王か麒麟の話だったけど、今回はそこからはずれて実際それぞれの国に住まう下々の人たちの話。まあ、おそろしく地味な話である笑。若くてカワイコちゃん中心の王や麒麟がガンバル話を期待した人には残念ながら期待はずれだろうと思う。しかし私は、私自身がもうえれー年とっちまって笑、そんなキラキラした若い子の話じゃなくても楽しめるようになっちまったんだわなあ笑。だもんで今回の短編は大変楽しめました。でもまあ、それは私だけじゃあないか、ていう話を友達ともしました。中高生のころに十二国記に触れて、以来ずっとファンでって方たちの中には最早三十路…って層は結構居るんでは?まさかよもや、小野主上はそれをも見越してこの渋いラインナップを選んだのか?とすら思ってしまう。おめーらも大人になったろうと笑。…はい…としか言いようがない笑。
国のトップの話ばっかりで、実際そこにどんな人たちが住んでるのかイメージが沸かないってストーリーは私はあんまりハマれないな。だから今回の短編で実際その国に暮らす人たちの何気ない人生が、全然何気なくなんかなくって、一本の小説になりうるようなキラキラしてる人生なんだってのが見られて私はすごくよかった。例えば戦国BASARAとか大好きだけど、実際石田軍の下っ端で働いてる兵の日常とか知りたいもんな。石田軍で言うと「三成様ちゃんとメシ食ってください」って言ってくれるモブキャラが居て、そういう存在が主人公たちを際立たせてると思う。アニメに出てくる伊達軍のキャラとかも大好き。民を守りたいとか、主要人物の台詞に出て来たって、その民ってのがイキイキしてなきゃあ重みを持って感じられない。今回の十二国記は確かに一番知りたい物語ではなかったかもしれないけど、兎も角、おもしろい、と、私は感じた。好き嫌い分かれると思うけど、合えばラッキイ。
そんでまあ、綾辻行人の直後に読んだもんだから、小野不由美の文章の濃厚なことを思い知らされました。深泥丘奇談、あんだけ不気味で妖しくて、非現実な話なのに語り口あっさりっていうか笑、さっぱりっていうか。小野不由美が深泥丘奇談書いたら濃すぎてイヤかな?笑。合い過ぎっていうか。でも小野不由美に暗黒館書いてみてほしいんよなあ。これはこれでいいホモに仕上がると思うんだが。ていうか私は中也君が好きになりすぎると思う笑。
■伊集院光はジョジョ3部を読んだのだ…『ファミ通と僕1998-2000』
あ、これで読書感想文書いちゃあだめだよ笑。これは完全にゲームの本だから。私は伊集院光の大ファンである。伊集院光と言えば「クイズの得意なぽっちゃりさん」といった印象だと思うが、私が好きなのはそこではなくってラジオのときである。ラジオのときがどんななのかってのは、まあ平たく言うと「ひきこもりをはじめとする世間のはみ出しもんがいい温度で共感できる感じ」かな。アニオタの中にファンが多いのも大いにうなずける話である。
で、そのラジオ聞いてる人には待ちに待ったファミ通本!夏コミ終わったら伊集院さんの本読むぞ!とがんばってまいりました笑。1冊目は1998-2000にファミ通に連載されたコラムの編集になっている(2冊目は2000-2002。2冊同時刊行)。正直、野球ゲーム好きな人用だよこりゃあ笑。伊集院さんのファンってだけじゃあおもしろくないかも。連載のほとんどが野球ゲームについてだもの。それでも伊集院さんの横道にそれまくるトークっぷりが好きな方には楽しめるかな。女子には全然おすすめしないけど笑。
しかしこの本に対する私の感想は「伊集院光はジョジョ3部を読んだのだ…」である。150頁2000年2月25日号「プレステ2がやってくるの巻き」、ドラムマニアなるゲームについて書いてあるくだりである。ドラムパット型コントローラに「しかもしっかりしたスタンドつき(シルバーチャリオッツとは違う意味で)。」とある。…そうか…伊集院光にとってスタンドとはチャリオッツなのか。いやあ、一瞬我が目を疑いました。チャリオッツ…そうか…。
伊集院さんはジョジョご存知なのは今までのラジオのトーク内でも感じていました(今確かめられるのはポッドキャスト2011年ごろとり下ろしてたやつ。確かめられてねえよ笑。何回目だったか分かんなくなっちった。まだダウンロードでき…ないのか。ジャンクの過去の放送かなり縮小したんだな。しまった…笑)。あとはツイッターでジョジョよりバオーが好きっておっしゃてた(はず笑)。伊集院さんは一体何部ごろのを読んでたんだと常々思ってたのです。ついにそれが明らかに!そうか3部は読んだんだ。うれしい。しかも承太郎のスタープラチナよりポルナレフのチャリオッツが先に出てくるとは。これは「読んだ人」って感じがする。本の感想がそれかよって感じですが、私としてはいい夏の思い出になりました笑。
ここまで読んでくださったかたありがとうございました〜!
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