君の胸まで80センチ；進撃の巨人展 WALL OSAKA

■行ってきました進撃の巨人展
　ようやく行って参りました、進撃の巨人展。楽しかったです。以下感想。隅々までネタバレ書きます。ネタバレ見たくない方は本日のところはすいません、左様ならでございます。どんな内容か分かっちゃっても大丈夫な方はどうぞご覧下さい。

■5年ぶりの展示というわけではない
　大阪駅からグランフロントまでの渡り廊下に掲示してあるポスター、ネットでもよく見かけましたが、こりゃおもしろい。超大型とエレンが対面するコマをアレンジしたデザインです。煙幕がだんだん晴れて来て、超大型とエレンが見えるようになるように絵が一枚ごとに変化している！ちょっとずつ絵が代わり、セリフが現れるようになってるのか！煙はだれが書き足したんだろう。あと進撃知らない人が見たら、5年ぶりの展示会なのかなって思わないかな笑。
　しかし相変わらずグランフロント、どこに何があるか分かりにくい。入ってすぐ南館の案内板見てる人の多いこと笑。私のようにまだ慣れてない人多数と見た。


■哮と巨人展は別々に入場する
　それでも巨人展まではすんなり辿り着きました。平日だったので展示も哮も余裕で入場できました。哮の時間指定について、いまいちよう分からんかったので会場で聞いてチケット買いました。指定された時間の間であれば何時にならんでも構わないとのこと。私は11時半ごろ会場に付いたので12:00～13:30のチケットを購入。この場合だとたっぷり2時間展示見て13:30に並ぶ、でも大丈夫。会場に着いた時間と相談して哮に入る時間を考えると言う感じですかね。哮は同時開催なだけで巨人展とは全く別に入場することになるので先に哮見てもオッケイだそうです。あれですね、USJのハリポタのエリア入る時間が決められてるのに似てるかな。USJ一回しか行ったことあらへんくせに生意気なこと言うとるでこいつは笑。


■ウェルカム食人
　入ってすぐは展示ではなく、オリジナルCGアニメの映像を見ることになります。関西の方は巨人展の特番見られた方も多いと思うので、だいたいどんな流れかご存知と思います。
　来場者は巨人に襲われたシガンシナの民家に隠れる一般市民と言う設定。みんなで見ている大画面が壊れた家の壁、そして壁の外ということになってます。巨人展の特番では兵士役のお姉さんが実際に居て、みなさんを守ります！的な演技をしてくれていましたが、私が行った日は音声のみでした。あれ、私の位置から見えなかっただけで実は居たのかな？この映像でまあがっつり人が食われる場面をバッチリ見せられます。こうやって、なにごとも、漫画もアニメも実写映画も最初に人食われる一番残酷なシーンを持ってくるのが進撃のお作法なのだなと最近分かってきました。あの映像見せられると「ようこれがメジャーになったな」と思います。
　それはともかく、これを見て思い出すのがUSJのアトラクション。あれも兵士役のお兄さんが、来場者に兵士として状況を説明してくれたんだけど、その兵士役のお兄さんの演技がまああ………で………笑。それがまたいい思い出になってるわけだけど、今日の巨人展の兵士役のお姉さんは演技がばっちりでした。
　さて、巨人展の映像はこのあと………。あわれ！兵士役のお姉さん！イヤ～な気持ちになるウェルカム食人を浴びせられてから、原画展示へ。


■鬼門！音声ガイド
　私は普段美術展なんかに行っても音声ガイドをつけない。別に美術を勉強したこともないのに、付け焼き刃の知識を教えてもらっても身にならないと思うので。と言うのが建前で本当は「チ！うるせえ！好きに見させろ！」と思ってるからです笑。なので正直今回の展示も音声ガイドは迷いました。黙って諫山先生の原画を見てえ…が本音です。でもアルミンが何しゃべるか聞いときたいというのもある。迷った結果、せっかく来たからには全部盛りだ！と決意し、音声ガイドも買いました。全部聞いたら30分ほどあるらしい。ですので音声ガイドつける人は最低でも会場内に30分は滞在することになります。

　ガイドって何しゃべるねん、と思っていたのですが、一つにはアルミン達が巨人展を心待ちにしていた、今日はやっと展示会に来れた、楽しみすぎて三日寝られなかった、などと展示会に来るスタンスでしゃべる寸劇のパターン。それから展示された原画の内容の出来事が起こった時自分は何思ってたか、女型の巨人捕獲作戦を兵長は知ってたんですね…とか、あのとき木の上でジャンとこんな話してたんです、とか物語の中の話してくれるパターンがあります。そしてほぼ全部会話形式なので長い長い！笑。二つのことをいっぺんにようせん夏野は結局「ちょ、今原画見とうから静かにして」と、なり笑、あとから壁見ながら音声だけ聞いたりしてました。

　この音声ガイドで話された内容は、図録に全部文字で起してあります。内容だけ分かればいい方は図録をご購入ください。ちゃんと井上麻里奈の声で聞きたい方は音声ガイドをお求めください。3日寝てないため気分の浮き沈みの激しいと思われるアルミンの躁鬱具合がご堪能いただけます笑。あの躁具合は今月の別マガの参考になると思う。躁のときのアルミンこんなかあ…って。


■アナログ原稿の妙技を堪能せよ！
　原画の展示も、ただ原画が飾ってあるだけじゃなく、壁にも装飾があり、諫山先生の一言が添えられてあったり、見るところがいっぱいで忙しい。諫山先生の一言も図録に全部収録されているので、図録買う方は絵に集中してもいいと思う。そしてなんと撮影可能なのだ！すごい！みんな写メ撮りまくってました。
　紙にペンで書いてあるのを見る、これがたまらなく至福のときです。結講思い切って効果音描いてあるなあとか、背景の絵の細かさに見入ります。トーンの貼り分けや、こんなに削ってこの効果になってるのか！とか「作った跡」が見られるのが面白い。平日の午前中から行ったので、大学生くらいの女の子が多かったけど、あの子達の世代は物心ついたときにはフォトショが当たり前のようにあったろうと思う。きっと感想は「アナログ原稿すげー！私は描かないけど」ではないだろうか。それでいいと思うけど。
　奇しくも巨人展に行った日の夜、BSプレミアムで実写映画の特撮部分を扱った特番があった。進撃の映画を見て、特撮でいいもの作ってみたいと思う人が出てきてくれたら…とのこと。でもあの番組見て大方の人が思うのは「特撮こうやって撮ってるのかすげー！オレはCGの道に進むけど」だと思う。皆が、よりよいものを選んだ結果、デジタルの方に軍配が上がったのだ。古き良きものと一番いいものはイコールではない。ただ、私はアナログ原稿が好きだ。デジタル原稿も魅力的だがアナログ原稿そのものに多分魅力を感じている。一番でなくていいから、少数派でいいから、アナログ原稿が好きな人が絶えなければいいなと思う。


■兵長の誕生日を覚えて行け！
　実物展示のコーナーはご存知ミカサのマフラーとかリヴァイのブレードとかが見られます。立体機動装置は年代物って感じに塗装してあって趣がありました。あとハンジのゴーグルが一番本物っぽかった気がします。雨の日の平日のに行ったもんだから空いててねえ、それでもよう入ってたと私は思うけど、展示見るには超快適でした。土日の昼からなんか行ったらみんなで兵長のブレード奪い合いじゃないかな笑。ゆっくり写真も撮れんやろし。あと超大型や壁一面を使った展示を写真撮るときは、他のみんなが避けてあげるという優しい場面を何度も見ました。これも空いてるからこそだったと思う。暗黙のうちに交代で撮りましょうみたいになってた。漫画の展示やけど、そこは成人のファンが多くてよかったなと思うところ。

　それから音声ガイドはシークレットガイドが3項目ほどある。これは展示に関係なくオリジナル音声ドラマが聞けます的なサービス。オタク心を分かってる感じが恐ろしい。シークレットは入力する番号が書いてなくて自分で推察しなければならない。ネタバレしますと書いてこの記事書いてますから書きますぞ笑。「第104期訓練兵団新兵評価」は104、「物語はじまりの年」は845、「リヴァイのバースデーパーティー」は1225を入力です。前の二つはともかく、リヴァイの誕生日は漫画を読んでるだけでは分からない副読本必須の問題。マニアックである。でも2000円払ってでも原画見たいって奴らなら知ってるだろってことだろうな。その辺はなかなかシビアにマニアック。兵長の誕生日はノリ的には紅茶花伝のそれと似たようなもの。ていうか声優も紅茶花伝メンバー。


■シークレット展示
　シークレット展示は獣の巨人の中の人。だよな？笑。あれってイエーガー先生の兄弟とかじゃないんだろーかと思っている。
　もう一つのシークレット展示は、図録にも小さくしか載ってなくて残念。もっとおおきく載せてほしかった。スマホに夢中なジャンが味わい深い1枚。ほんとそのとおりだよ笑。すげー関係ない自分の話してすまんけど、以前ジャンがスマホ持ってる図描いたことがあって、それが自分のiPhone4s見ながら描いたんだけど、ものすごい古い機種に見えて失敗したなあと思ったことがあったのです。未だに4sなんだよなあ私。


■超大型巨人
　すごいです。なんかもう、これ自体がすごいのはさることながら、こんな展示が実現しちゃうほどの人気ぶりの方に驚嘆する。


■日東紅茶のティーパックでも十分喜んでくれる男
　そして恐ろしいのが兵団購買部。そらあいろいろ買いたくなっちゃうわなあ…。5点以上買ったらショッパー大がもらえます、とか迷ってる心を後押しするサービスが恐ろしい。大をもらったからってなんやねんと、思うでしょう。私も思います。5点以上買いました。ええええ笑。
　まず、図録やろ。そしてチョコクランチ。それは即決でした。なんで巨人展行ってきましたクッキーじゃないんだ笑。や、チョコクランチが好きなの。そしてパッケージのデザインが気に入っている。
　あとは紅茶なんだけど、一つ1500円って鬼価格じゃない？笑。ルピシアだもの、そらあ高いよ、高いけどそれにしても高くない？笑。ここで根性が出せずイブニングティーだけに渋ったのだ。リヴァイ好みとか書いてあったよな確か。だからそれにした。私も紅茶好きだけど、普段日東紅茶のティーパックで十分な人だから凝った紅茶の味なんか分からねえでやんのよ笑。帰って早速淹れてみました。私は思い出した、ルピシアの紅茶がなんかやたら凝ってて濃厚なことを！笑。茶葉とともに赤い花がいっぱい入った、あまーい香りのフレーバーティーってやつでした。結講好き嫌いあると思う。兵長こんなおしゃれな奴好むかなあ。私の中では兵長は日東紅茶のティーパックでも十分喜んでくれる男なんだけどな笑。
　あとクリアファイル（大分大阪）買った。



■お姉さんの叫び声を聞きながら
　哮に並んだのが1時丁度くらいだったので、巨人展のほうはだいたい1時間半くらい見ました。結講じっくり見たほうだと思います。他の美術展とかだと、他のお客さんにも遠慮しながら見るけど、進撃だけは「私はこれが一番好きなんや！」という気持ちで一所懸命前に行って真側でガン見しました。大阪の巨人展の残念なところは、防音設備がないため、オープニングの食人CGアニメの音声が展示場のほうもずっと聞こえてるってこと。あれは一回見たらもういいっす笑。お姉さんの叫び声をずっと聞きながらの原画鑑賞となります。辛い。
　あと展示位置がちょっと高い。153センチの私でもそう思うんだから、小学生にはちょっと見づらいと思う。もうちょっと子供に見やすくしてあげてほしい。
　あと東京展と違うので、アニの展示が普通にワンフロアで展示されてます。図録は東京展に準じて書かれているので、あれっ？と思う。他の作家さんの描いた絵もないです。やっぱ図録は買うしかない運命。


■グランフロントの椅子に座ってるだけなのに；360度体感シアター哮
　で、哮。これの話が書きたかっただけなんだけどなあ。もう力尽きてきたわ笑。あ、展示場内の方にあった森の中を立体機動で進む風に見える映像もよかったですよ。また話がそれるそれる笑。
　で、哮。人多いときは数十分と待つことになるかもしれません。私が行ったときは空いてたんで前の回が終わるまで待つだけだったので5分ほどでした。人生初のヘッドマウントディスプレイ！ここでも兵団のコスプレしたお姉さんが使い方を教えてくれます。見る私たちはトロスト区奪還作戦に参加する兵士という設定。最近のアトラクションはことごとく観客参加型である。完全にコスプレしてなりきって参加したら面白いかもしれない。まあでもここは関西一おしゃれなグランフロントのど真ん中なんで笑、そんなことはできませんけど笑。

　まずゴーグル部分をかぶってヘッドフォンをかぶる。そんなややこしい機材ではないので初めての人も安心して挑んでください。ただ、女の子は高い位置でお団子にするとか、アップのヘアスタイルにしてるとかぶりにくいと思うので、ここでは髪は下ろしておいた方が快適かも。

　映像がはじまると最初は2Dのテレビで放送されたアニメのシーンからはじまる。作戦が始まると360度3D映像に！これがすごい。私はこれはじまったら絶対に360度後ろまで見回したろと思っていたので、まずは町並みや空の風景を堪能。と思ってたけど、お話ががんがん進むのであんまりじっくりも見ていられない。特に自分が立体機動で移動する段になると、これは絶対前向いておいた方がいい。本当に飛んでる感じがする。浮遊感がある！グランフロントの椅子に座っとうだけやのに！笑。
　
　お話は主にミカサが進めてくれる。これはちょっと珍しいパターン。ミカサが私に指示したり、労ってくれたり。ミカサが自分の側まで飛んできてくれるのはなかなか圧巻！ミカサに見とれがちだけど、ミカサの右にも兵士がいたり、余裕があれば周りを見渡したい。途中でアルミンも側まで来てくれる！おおおアルミンちゃんがすぐそこに！実際居たらこんな感じかあ。やっぱ可愛いなあ、頭でけえ、と思うこと間違いなし！笑。巨人エレンを見上げるのもすごいぞ～～～！！！！
　USJのハリーポッターのフォビドゥンライドの座席動かない版って感じですね。本当にこれは見る価値あり！！！！こんなの作ってもらえるなんて進撃人気ぱねえです。ほんと。これが600円で10分少々並ぶだけで見られるなんて日本はいい国です笑。


■君の胸まで80センチ
　いい子ちゃんの感想はそれくらいにしておいて本当の気持ちを話そう。なんなんだよめんどくせえなお前は笑。
　かつて伊集院光さんがラジオで、PS3が出たときに、あまりのグラフィックのリアルさにCGの水が「飲めそう」と思ったとおっしゃられていた。また、初めてヘッドマウントディスプレイでAVを見たときに潮吹きの潮で「PS3が濡れちゃう！」と思ったともおっしゃられていた。今思っても例がゲスすぎます伊集院さん笑。360度体感シアター哮でアルミンを見たときの私の感想は「揉めそう」である。いや～とんだ下衆野郎ですね私は！笑。

　アルミンが私の左側に飛んでやってきて、なにやら話しかけてくれます。その距離80センチ！否、1メートルくらいはあるか？120センチ？ともかく大きく一歩踏み出せば十分に抱き寄せられる距離に居るのです。足場の屋根に傾斜があるため、視聴者はミカサやアルミンよりも少し上に立っている。この差が丁度「ジャン目線」くらいなのだ！少し上から見下ろすアルミン。細い体。あのジャケットの隙間にスリッと手を忍び込ませれば…「揉めそう」である。
　ジャンて普段この距離にいるのか…よく揉まずにいられるな…おっさんは揉みましたよ笑。あーーーおっさんは揉んだんだよなぁ！！！！そら揉むよ…あの距離にあったら…。私のアルミン好きがジャン目線ではなくおっさん目線なことがまざまざと見せつけられる哮でした。

　まあでも私はあのおっさんがアルミン揉まなかったらアルミンの受けさに気付かなかったし、そこにジャンがいてくれなかったらジャンアルじゃなかっただろう。そう思うとすべてはおっさんのおかげなのである。おっさんのせいで私は大変なことになってるんだから。
　ついでだからおっさんの話するけど、あのおっさん生きてるんだね。先代リーブス襲撃されたときに一緒に死んだかと思ってたよ。残念だなあ、惜しい人を亡くした…と思ってたら、15巻でフレーゲルの後ろに居るとか目撃情報多数！先月号もたぶんフレーゲルの後ろに居たな。会長の側近なのか？大丈夫かリーブス商会。笑。人気投票で45票もとっちゃったからなあ。今後ともご活躍を期待しています。

■再び、グランフロントへ
　巨人展を堪能し頭ふわふわのままザラホームやらルクアイーレやらをうろついて帰ったら、グランフロントのトイレに指輪を置いてくる大失態。落し物問い合わせしたら見つけてくれていた！なんと…！感無量。届けてくださった方に大感謝。私はアホ。引き取りにもう一回グランフロントいってきまーす笑。巨人展でようけ買い物したから許して～～笑。
　そんなわけで本年最大の楽しみが終わりました。あとは来年の遊戯王の映画を待つばかり。進撃のアニメってどうなったんかね。全然話聞かんのが恐ろしいです。今後の展開を楽しみにしています。
　長々とやっちまいましたね今回も。ここまで読んでくださってありがとうございました！